不動産の基礎知識 競売ドキュメント競売参加16
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*競売ドキュメント 俺は務所帰りや。お前か! この家を落札したのは?16
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*競売ドキュメント 俺は務所帰りや。お前か! この家を落札したのは?16



「新家主としての挨拶」


山田は、電話連絡で先方の都合を聞いて、新家主として挨拶に行く。

契約者は田中茂子という女性の名前であった。40歳なかばの女性は、長い髪の毛

を顔面にたらし、伏し目がちに山田の目を見なかった。

山田は銀行融資で買ったものだから、家賃は遅れずに払ってもらわないと困る旨伝える。

茂子は、雨漏りがすると押入れの壁を指差した。壁と押入れのふすまに雨漏りのあとがあった。裁

判所の競売物件書類のコピー、写真でもそのことははっきりしていた。

しかし裁判所の競売物件書類のコピーの中には、前家主が屋根を修理したときの領収書の写しも

あった。修理前の雨漏りのあとかもしれないと山田は思った。

家賃が高いとも言った。犬猫を飼えない、契約書は厳しすぎると言った。

茂子は、主人は今遠くにいて、たまに会いに行くのだがたいへんだと、相変わらず伏し目がちに言う

のである。

主人が帰ってきたら、建物を買い取ってもいい、と言ったときは、山田は自分の耳を疑った。聞き間

違ったのかと思った。

後日連絡するからもう1回来てくれと茂子が言うので、仕方なく引き揚げる。


(競売ドキュメント競売参加17に続く)
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